運がいい人
ふと言われた言葉。
「レオみちゃんって運いいよね。」
いつも通り、唐突に何を言い出すんだ?と思うかもしれないけど、
私が幸運であることを自慢したいわけでも、誰かに羨ましがられたい訳でもない。
ただ、その人にとって私は幸運らしい。
それはとても嬉しいことで、喜ばしいことなんだけれど、その軽はずみで出た【幸運】という言葉に私は少しだけ違和感を覚えた。
すぐさま辞書で幸運について調べてみた。
辞書曰く、
幸運とは
「運が良いこと。巡り合わせが良いさま。・・・・しあわせ。」
私は運が良いのだろうか・・・・?
自分ではよく分からない。
だけど、他人から言われたということは、私は客感的に見て、幸運ということらしい。
その言葉に違和感を抱きながらも、友人にそのことを話した。
「それは、レオみちゃんが今まで努力したからだよ」
友人はそう言ってくれた。
・・・・なるほど。
友人曰く、
「レオみちゃんのその幸運は、アニメや映画の話に出てくるような何もしてないのに良いことが起きるって感じの幸運ではなくて、レオみちゃん自身がより良い人生を求めるためにガムシャラに走ってきて手に入れた幸運なんだよ。」
・・・・なるほど。
その言葉を聞いて、私は友人にとりあえず拍手喝采なんだけれど、
それと同時に、忘れていた色々を思い出すことができた。
確かにここに来るまでにたくさんの努力を私はしてきた。
語ることが多すぎてどこから話したらいいのか分からない。
数年前のあの日。
これまで培ってきたもの全てを捨てて、自分のしたいことを見つけるために、自分らしく生きていくために、大阪に一人向かった。
大阪に行く私を何とかして説得しようとしてきた両親に、
「私はあなたたちのようには生きることができない。」
と言い放って両親を泣かせた時から、私の人生が再スタートした。
そして、たくさんのことを経験して、たくさんのことを学んだ。
始めの数年間は人生の暗黒期だったと思う。
恥やプライドを捨ててがむしゃらにいろんなことをした。
自分には何が合ってるのだろうか、どうやったらお金って稼げるのだろうか、どうしたら満足するのだろうかって毎日自問自答していた。
世間一般の【道】を歩んできたそれまでの私は、
自分のしたいこと、自分の夢っていうものがいまいち分からなかった。
整体師として働いたこともあれば、日雇いで工場で働いたこともある。
俳優になってみようとオーディションを受けたことだってあった。
だけど、どれも上手くいかなかった。
貯金はどんどん減っていくばかり。
お金が無さすぎて、Suicaを人からもらい、それを500円に換金して、その500円でコンビニに行き、おにぎりを1つ買って、残りのお金を電車賃にする、、、そんな生活をしていた。
そんな自分が嫌すぎて、悔しすぎて、よく1人で泣いていた。
両親にあんなことを言ってしまった手前、家族をあてにすることはできないし、かといって新天地に知り合いなんて1人もいない。
孤独との戦いだった。
最初の数年は本当に大変だった。
泣きたくなることばかりの毎日だった。
だけど、自分が初めて決断して初めて行動に移せたことだもの、やるしかないじゃない?
いろんなものを失っては得て、失敗しては経験を積み、人に傷つけられては成長してきた。
ここに来るまでの数年間は、1つのブログには到底書ききれない量になる。
とにかくひたむきに頑張った。
「未来の私は笑ってるはず。」
この言葉を落ち込んだ時によく言っていた。
それに、そう言い聞かせることが当時の私にとって唯一の希望だった。
「努力した結果だよ」
っていう言葉を聞いて、
「あー私、やっとここまで来ることができたんだ、あの時の自分は正しかったんだ」
って自分を褒めたいし、
当時の私に、
「未来のあなたはちゃんと笑ってるよ。」
って言ってあげたい。
もしあなたが落ち込んだ時、
「未来の私はきっと笑ってる。」
って自分に言い聞かせてみて。
言霊って絶対あると思うから。
きっと、
落ち込んでるあなたも、自然に笑える日が来るはずだから。
そして、
今努力しているあなたは、
幸運な人。
なんだよ。
レオみちゃん☆
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