身長で判断されるか・・・
見た目で判断されるか・・・
いったいどちらが幸せなのか・・・
今日はそんな話。
最近フランス人と友達になったポ。
名前:ダヴィ。
年齢:推定30歳
出身:フランス
特徴:青い目、金髪、白人。少しネガティブ。日本語が恐ろしく流暢。背が低め。とってもイケメン。そして、バイ。
顔は外国人なのに中身が日本人なダヴィ。
話をする度にこの人は本当にフランス人なのかと疑ってしまうポ。
ポは思わず聞いてみた。
あんた本当は日本人でしょ?
ってね。
もちろん返ってくる答えは、
フランス人だよ!
その流暢なツッコミに、やっぱり疑ってしまうポ。
8年間日本で住むとこれほど流暢になるらしい。
長年海外にいればここまでになれるんだと、勇気をもらうポ。
そう褒めるとドヤるダヴィ。
そんなダヴィ。に、負けないぞ!と英語の勉強を頑張ろうと決めたポだった。
だけど、ポはそんな話がしたいんじゃない。
今日は、そんなダヴィ。のとある悩みからポが感じたことを話そうと思う。
ダヴィには少しだけネガティブな部分がある。
話をしてるとよく、「モテたい」と言う。
なんでそんなにモテないのかポは聞いた。
ダヴィには少しだけ辛い過去があるようだ。
フランスでの学生時代。
全くモテなかったダヴィ。
体育の授業中、ダヴィ。の前に居たクラス1の美女が突然ダヴィ。の方を振り返って、
ブス!!!
と言ってきたらしい。
色々吹き出しそうになったポだが、
ダヴィ。の真剣な眼差しを見て、瞬時に気持ちを落ち着かせた。
- 不細工
- 身長が低い。
- クラス1のイケメンと仲良かった。
そんないろんな理由が相まってダヴィ。は自信を失っていったらしい。
ダヴィ。は何度も言う。
フランスでは身長が命だから・・・。
170cmのダヴィ。
170はフランスでは身長が低いらしい。
ブスでチビのダヴィ。
学生時代に一度も女の子と付き合えなかった。
僕はモテない人生なんだ。
そう思ったダヴィ。
そんなダヴィが日本に来て、いろんな人から声をかけてきてもらって、
男女ともからモテてることを実感して、
ここなら自信を持って生きていけると思ったらしい。
その話を聞いて、
典型的な、非リアな外国人がアジア人にモテてると勘違いしてるやつじゃない。
と思った。
もちろんそんなことをポは口にしなかった。
ただ、昔の写真を見たポは、ダヴィが不細工だとは思わなかった。
むしろ今と変わらず、可愛らしい顔をしていた。
日本だと確実にモテていただろう。
そうなるとやはりフランスでは身長が一番重要なんだとポは思った。
もちろんフランスと日本で”美”の基準は違うと思うが、
それでもダヴィ。を不細工だとは思わなかったポ。
「身長が低いと男性としてみられない」
とダヴィは言う。
ここで、ポは思った。
見た目と身長どちらで判断されるのがいいいのだろうか。
【 ルッキズム(外見重視主義)】と【 ハイチズム(身長重視主義)】どちらがマシなのだろうか。
「人は見た目が100パーセント」ってドラマが流行るぐらいだ。
日本がルッキズムであることは間違い無いだろう。
それに最近の整形ブーム。
多くの人が整形をカミングアウトして、
それに勇気付けられた人が整形をする。
ポの周りでも多くの人が整形をしているが、
「見た目が良くなって自信がついて人生が楽しくなった。」と、ある友人は言う。
ここでポは整形が賛成か反対かを問いたいのではない、
整形をすることで、見た目が良くなることで、
明らかに人生が豊かになるという事実があることをポは言いたい。
中身が大事なのはもちろんだが、
まず第一印象を見た目で判断される。
見た目が良ければ身長が低かろうが、性格が多少悪かろうが、モテる。
身長、体型、中身はその後の判断材料になる。
それが今の日本。今というより、ずっとそうなのかもしれない。
それに対して、
身長で判断される欧米について考えた。
ポはその環境で生きたことがないから全てが憶測になるのが、
日本が第一印象を見た目で判断するように、
欧米では第一印象を身長で判断するとして考えていく。
ここでポは疑問に思ったことがある。
高身長の不細工は欧米ではモテるのか?
【 日本は低身長でもイケメンならモテる。】
その条件を欧米で適用すると、
【 不細工でも高身長ならモテる。】
になる。
果たしてそうなのだろうか。
ダヴィ。に聞いてみた。
ある程度不細工じゃなければある程度モテるね。
ある程度不細工じゃなければある程度モテるね。
と返ってきた。
簡単にいうと、
【 フツメン以上の顔面偏差値が必要 】ということだ。
ポは思った。
そうなると、欧米の方がハードルが高いわね。
要はある程度イケメンじゃなければ結局身長云々成立しないということ。
それを聞いて、第一印象で身長と見た目の両方が判断材料になっているのだと考えるポ。
身長は伸ばせない。
色々な事が進化している時代でも身長を伸ばすことは至難の業。
骨を伸ばす手術があると聞いたことがある。
実際にその手術を受けて身長が伸びた人がいるらしいが、
- 走れない
- 普通に歩けない
- 歩き方が変になる
といった様々な支障が生まれるらしい。
だとしたら、簡単にそれを選択することは難しいだろう。
そうなるとやはり、身長が低いというのは、圧倒的不利になる。
顔は変えられる。
でも身長は変えられない。
身長で判断されるのは案外残酷なのかもしれない。
ポはそう思った。
もちろん、日本で生まれたポはルッキズムも残酷なことを知っている。
ただ、整形という選択肢があるのはだいぶありがたい。
もし整形という選択肢がなかったら、日本は今頃どうなっていたのだろうか・・・。
だから、その選択肢がないハイチズムは残酷なのだ。
それに見た目はその人の好みによって判断基準が変わる。
それに対して、身長が低いは共通認識だ。
だから、自分を高身長だと自意識過剰になることも低身長の人には起こらない。
低身長というレッテルはどうにも剥がすことができない。
低身長を受け入れるしかないのだ。
だから、ダヴィ。は絶望したのだろう。
彼の身長はこれから先も伸びない。
彼のコンプレックスはずっとそのままなのだから。
そう思うと、
彼がなぜそんなに自信を喪失してしまったのか、
ポは少し理解することができた。
もちろん、身長や見た目だけで判断されない世の中になれば良いのだけど、
それが現実。
色々話したが、
「身長で判断される方が世の中生き辛い。」
とポは結論づける。
「人は身長が100パーセント」
それよりは、
「人は見た目が100パーセント」
の方が幸せだと思うポだった。
意外と、欧米は生きづらいのかもしれない・・・。
そう思ったポだった。
以上。
※ハイチズムという言葉は存在しません。
ポ。
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