もし、私がイギリスにずっと居られることになったらどうなるのか。
きっと、イギリスが嫌いになるだろう。
結局私はそういう人間なのだ。
同じ場所にずっと居れないし、同じ作業をずっとできない。
それに気がついた時に、あー私ってやっぱり、社会不適合なのだと再認識した。
イギリスに居たいなら、どんな手を使ってでも掴み取りなさい。
マチコに言われたセリフ。
確かにそうだと私は思った。
何も考える必要はないし、それだけにただ集中したらいい話。
それだけのはずなのに、私はまた考えてしまう。
「本当にイギリスが私の居場所なのか」と。
先日、ロンドンで大規模な地下鉄のストライキがあった。
いつも電車に乗る私だが、その日はバスしか選択肢がなかった。
仕事を終え、大雨の中バス停まで向かった。
夜の11時にもかかわらず、バス停には長蛇の列ができていた。
これは長い戦いになりそうだなと思いながら列の最後尾に並んだ。
傘をさしていたとは思えないほど、身体はずぶ濡れだった。
待てど待てど私の乗りたいバスが来ない。
そして全く減らない人。
痺れを切らした私は、別のルートで帰れるバスを探すことにした。
走って走って走った。
メロスのように走りまくった私。
ロンドンを雨に濡れながら、美少女が走る。
キョチチを揺らしながら。
その可憐な姿に、きっとメロスもときめいてしまうことだろう。
だけど、そんな私の頑張りを神様は気にも留めてくれないようだ。
ここも長蛇の列じゃない・・・・
そう、さっきと同じ光景がそこにはあった。
そして、そこもまた全くバスが来ない。
待てど待てど来ないバス。
身体が冷えて、震えが止まらない。
あー日本に帰りたい・・・・
イギリスに来て約2年。
初めて日本に帰りたいと思った瞬間だった。
そして、それと同時に、このままずっとロンドンで生活していたら、私は絶対にイギリスを嫌いになると思った。
そんなずぶ濡れで佇む私を前にお金持ちの集団が颯爽とタクシーに乗って帰って行く。
やっぱりお金か・・・・
私が今日稼いだ給料分のお金を彼らは平気でタクシー代で使うのだ。
お金ってやっぱり大事だなと思った瞬間でもあった。
バスを待つ間に私がイギリスにずっといることになったらって考えた。
私は私の居場所を探すためにこのイギリスに来た。
ゲイとして生きるために、自分自身の幸せを求めるために。
それを私はここに来て手に入れることができてるのだろうか。
結論、まだ手に入れることはできていない。
カミングアウトをしてまだ1年ちょっと。
そんなにすぐにゲイ人生を謳歌はできない。
まだまだ駆け出しのひよっこゲイ。
私はまだまだそれらを求めていく必要がある。
ただ、それはイギリスじゃなくてもいい。
オーストラリアやカナダでも経験できることだ。
そしてその2カ国での生活を知りもせずにイギリスに居続けるのは勿体無いと思った。
全てを経験した上で、私は、私の最適な居場所を探す必要があるなと思った。
知らないって勿体無いじゃない?
だから、私は決めた、やっぱり別の国に行こうと。
そう思ったら、今まで色々悩んできたことがスッキリした気がした。
最後の2ヶ月、思いっきりイギリスを楽しんでやるぞってなった。
早速、残りのヨーロッパ生活を満喫するために旅行の予約をした。
仕事もギリギリまでできるところまで頑張ろうと思った。
会いたいと思う人には時間を作って会おうと思った。
自分のできることは全部やって悔いを残したくないと思った。
だから、私は頑張る。
自分の欲望に忠実に生きてる方がやっぱり楽しい。
「私は欲張りなのだ。」
とっても真面目な文章を書いちゃったわレオみちゃん。
書きながら1人で突っ込んじゃうの、”もっと汚い自分を出しなさいよ”って。
だって、私がイギリスに来た目的は、
そう、旦那を見つけることだった。
それが難しいから別の国にいってみようって思った。
それが私の本心。
もちろん別の国に行ってみたいって思う気持ちもあるわよ。
ただ、その本心をそのまま伝えたらいいのに、なんだか今日の私はおしゃれに言いたかったみたい。
そんな時もあっていいわよね?
それにメロスのように頑張って走ったんだから、語ってもいいわよね?
あーーーーー、私の王子様はどこで道に迷ってるのかしらね。
ここに1人で泣いてる美少女がいますよーって♡
最後に、
私がどこに行こうと、私はラブリーでキューティーなあなたたちの味方よ。
困った時は空を見上げて、こう叫んで頂戴。
ラブリ〜〜〜〜ドリ〜〜〜〜む♡
私が急いで駆けつけるわ。
ただ、警察にだけは捕まらないようにね。
よろしくよ、あんたたち。
レオみちゃん☆
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