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ナツミ・レオタード・ジョンソン2世

ゴリ美の恋♡ #3

こんにちは、レオみちゃんです☆

今日は、とあるスーパープリティゲイボーイ、ゴリ美の話をさせて下さい。

・・・・・

ゴリ美には気になる人(仮名:タナカ)がいる。

気になると言っても、まだタナカのことをよく分かっていない。

あっ、

この物語に入る前に、

ゲイ事情についてよく分からない方のために、少しだけ補足をしますね。

ゲイ事情その①

ゲイ同士の出会いは基本的にアプリでしかない。
道を歩いて、たまたまぶつかった相手がゲイだった、
会社の同僚とヒョンなことから恋愛に発展した、
といった、誰もが憧れるシチュエーションはゲイの世界ではまず起こり得ない。
それに、日常生活でゲイを全面的に出してる人なんてほとんどいない。
出会う男の人がゲイかストレートかなんて基本的にわかりっこないのだ。

ゲイ事情その②

アプリにまともな人が少ない
はい、悲しいことにゲイのアプリでまともな人に出会える確率はとっても少ないのです。
動物の心理的に魅力的な人を前にしたら性欲が掻き立てられるのは仕方がないことなのかもしれない。
それにしても、H目的の人が異常に多い。
僕は友達募集だ!と断言する男も、会ってみたら性欲モンスターだったことだってある。

ゲイ事情その③

見た目とお金が全て
はい、本当に悲しいことです。
世の中はやはり、不平等で成り立ってるのです。
もちろん、絶対にとは言いません。
ただ、ないよりあるに越したことがないということです。

はい、簡単にゲイ事情をまとめてみたけど、

どう思いましたか?

、、、、本当に残酷な世の中ですよね。

もちろん、心を見て人を判断する人も居ます。

だけど、アプリで知り合う以上、見た目で判断されてしまうのは仕方のないことなのかもしれません。

もうお分かりだと思いますが、

ゲイというマイノリティの中で、さらに運命の人を見つけるのは、とっても難しいことなのです。

その過酷な状況の中で、

ゲイの人たちは日々、

素敵な殿方をハントするのに勤しんでいるのです。

ゴリ美もまたその1人。

アプリで恋人を作るなんて夢のまた夢だ。

素敵な殿方に巡り会えないのかもしれない。

ゴリ美はアプリでの出会いに疲れていた。

期待しても無駄なんだ。。。。

そう思っていたある日、

いつも通り、ゴリ美は暇つぶしにとあるアプリを開いて、出てくる男を片っ端から右にスワイプしていると、何人かの殿方とマッチした。

その中の1人がタナカだったのだ。

写真を見る限り、タナカはゴリ美のタイプではなかった。

それもそのはず、タナカはロン毛だったのだ。

髪が短ければ短いほど好印象に見えるゴリ美にとって、

タナカはイレギュラーすぎた。

タイプではない男とやりとりをしてもお互い時間の無駄だ、と思っていた少し前のゴリ美だったら、やり取りすらしなかっただろう。

だけど、今回のゴリ美は少し違った。

言葉で言い表しがたいのだけど、直感でやりとりしてみたいと思ったのだ。

本当にただの直感。

・・・・・

数日間タナカとやりとりを続けたゴリ美。

やりとりをしていく中で、タナカの優しさや紳士的なところに魅力を感じていく。

ゴリ美は、タナカに会ってみることにした。

・・・・・

夕暮れの公園。

平日にも関わらず、多くの人が居た。

今日はタナカに初めて会う日。

初めてのリアル(※)は、何とも言えない感情になる。
(※アプリ上の人と会うことをゲイ用語でリアルという。)

緊張で心臓がおかしくなりそうだ。

タナカが写真と違ったらどうしよう。

声はどんな感じなのだろうか。

タナカは自分を見てどう思うだろうか。

どんな歩き方をしているのか。

会話は弾むのか。

口は臭くないか。

・・・・・

色々なことを考えてしまうゴリ美。

公園にはゴリ美が先に着いた。

タナカは5分くらい遅刻するみたい。

その5分がとても長く感じる。

緊張で鼓動がおかしい。

・・・・・帰りたい。

初めてのリアルは、本当に緊張する。

何度経験しても慣れないものだ。

と緊張でソワソワしてたら、

「どうも」

と誰かが声を掛けてきた。

顔を上げると、

「ドキッ・・・」

心臓が脈を打った。

・・・・・タナカ

ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドク

心臓が容赦無く暴れだす。

それもそのはず、目の前に現れたタナカは写真で見るよりもかっこよかったからだ。

そして、その時のゴリ美はこう思った。

「ロン毛ありじゃーーーーーーーーーーーーーーーーーん♡」

・・・・・

挨拶を軽く済ました後、

ゴリ美とタナカは公園を散歩した。

緊張して何を話したかあまり覚えてない。

ただ、ずっと優しい口調でタナカが話してくれてたのは覚えてる。

アニメが好き。

甘いものが好き。

旅行が好き。

スニーカーが好き。

和菓子が好き。

・・・・・ゴリ美と趣味が同じだ。

ゴリ美の頭の中で、とある文字がちらつく・・・・・

「運命?」

そして、さらに神様はゴリ美を揺さぶってくる。

・・・・・

散歩をしていると、タナカがタピオカ飲まない?って誘ってくれた。

タナカおすすめのタピオカ屋に行き、

タナカおすすめのタピオカを買った。

ただのタピオカのはずが、その時だけは贅沢な飲み物に感じたゴリ美だった。

そして、タピオカを飲みながら歩いていると、

遠くの方から、素敵な音楽が流れてきた。

気になって、音のする方に近づいてみる。

どんどんその音が大きくなってくる。

路上に人だかりができていた。

その中心には、

中年の男性が居た。

その男性が、プロ並みのうまさで、ライオンキングの「Can you feel the love tonight」を歌っていた。

「ドキッ」

再びゴリ美の心臓が脈を打った。

なぜなら、

この曲は、ゴリ美がディズニーの中で一番好きな曲だからだ。

まさかこの曲がこのタイミングで流れるなんて・・・・

「運命?」

ゴリ美は再びそう思った。

運命以外に何か適切な表現はあるのだろうか。

すでに乙女モードに入ってしまってるゴリ美にとって、

「運命」以外の言葉はその時には出てこなかった。

こんなことってあるのだろうか。

素敵な殿方との出会いを諦めかけていたゴリ美は、

不安になりながらも、少しだけ未来に希望を持ち始めた。

・・・・・

それがゴリ美とタナカの最初のデートだった。

とてもシンプルなデートだったかもしれないが、

ゴリ美にとっては、忘れられない素敵なデートだったのは間違いない。

その日以降、ゴリ美が、

「Can you feel the love tonight」をヘビロテして聞いていたのは言うまでもない。

To be continued…

以上!

ゴリ美ちゃんの恋の話でした。

今後もゴリ美ちゃんの恋の行方を私、レオみがお伝えしていくので、

どうぞ、お楽しみに☆

そして、最後に

このスーパープリティゲイボーイ、ゴリ美ちゃんの正体は・・・・・・

私、レオみちゃんでした☆

では、ごきげんよう。

P.S

タナカの似顔絵載っけとくね♡

タナカ

レオみ☆

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この記事を書いた人

趣味は、妄想と分析。日常の些細なことをきっかけに妄想と分析をしてしまう癖あり。好きな食べ物はチョコパイ。シュールなお笑いが大好き豆腐メンタルな美少女アイドル兼男の子(ゲイ)。いつか素敵な王子様が見つかることを夢見てる。
現在イギリスに在住。

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